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当ブログの『テラーオブザテラー』ですが、12~13年ごろ前にFM福井にて23:50分くらいに放送されていた5分間のラジオドラマから取っています。
(うろ覚えなのでタイトルが正しいかわかりませんが…)

自分が録っていたテープも紛失してしまったし、ネット上でもまったく情報を見ないのでほんとにあったかどうかもわからないのですが、もし『私知ってる!』という方がいれば連絡ください。

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1 名前: あなたのうしろに名無しさんが… 投稿日: 2001/02/09(金) 13:02
東北には昔から鬼伝説があります。僕の生まれた岩手などはそもそも岩に鬼の手形が…という寓話?からきてるらしいと地元では有名なカメラマン兼郷土歴史家の祖父から聞いた事がありました。実際のところその伝説の主役の鬼の正体は、海を渡ってきたロシア人だったという事は、俗に言う「秋田美人」からもわかります。確かに東北には僕が幼い頃には色白の日本人離れした綺麗なおばさん・お婆さんがたくさんいました。

今からお話する事は、僕と今はなき僕の親友が体験した出来事です。今まで20年間ずっと黙ってきました。それは祖父の「誰にも言っちゃいかん。言っても誰も信じちゃくれない事だ。知らない方が良いことは、この世にはあるんだ。」という教えを守ってきたからです。が、その祖父も去年暮れに他界し、親友も不慮の事故で逝ってしまい、ずっと心から消えないこの出来事を1人で抱えて、この先の人生を生きていくことが出来るだろうか…と、ここでそれを書き記そうかと思いました。もう時効でしょうし、すくなくともここのみなさんのほうが多少は信じてくれるんじゃないかと…ネタではないんですが、その判断はお任せします。でも事実は事実なんです。なお、会社から暇を見て書き込むんで、ちょっとづつになるかと思います。ご了承下さい。家にネット環境無いもので。

6 名前: 細道 投稿日: 2001/02/09(金) 13:53
1です。これからは細道=1と言うことで。
僕が生まれたのは、岩手県の大船渡というリアス式海岸の美しい所でした。僕が小学5年の夏、祖父の実家がある三陸町の越喜来(おきらい)という町に行った時の話です。

その年の夏は東北もかなり暑い日が続きました。祖父と二人で祖母のお墓に手を合わせ、お寺に寄って休む事にしました。
「越喜来はな、昔は越鬼来だったんだ。」
「おきらいはおきらいってなにが違うの?」
「喜の文字が鬼で、おきらい。」
「鬼?」
「鬼が山を越えて来た所。それが越喜来。」

10 名前: 細道 投稿日: 2001/02/09(金) 15:39
それから祖父はたんたんと僕に話し続けました。
「三陸にある岬の名前で脚崎(あしざき)首崎(こうべざき)というのは、鬼の脚や首がよく流れついたところからきている。」
「鬼ってホントにいたの?」
「ロシア人らしい。昔の人はロシア人だとは思わない。鬼だ…と。」
「なんでこっちに?」
「それはわからない。日本海を渡って、秋田にたどり着いた。そして何人かのロシア人は奥羽山脈と北上山地を越えて太平洋側まで来た。」

32 名前: 細道 投稿日: 2001/02/09(金) 19:04
僕はその年の夏休みのほとんどを、祖父と祖父の実家で過ごした。日中は近所の同い年の田中と海に行ったり、山にクワガタ探しにいったりした。そんなある日祖父は僕と田中に、また鬼の話をしてくれた。
「じいさんが27.8才の頃、昭和13年くらいかな越喜来のとなり町の吉浜に婚礼写真を撮りに行った。まだ道路の整備もされてない時代だから機材しょって歩いて行ったさ。まぁ峠ひとつ越えればすぐだからな。昼過ぎに出発して峠の手前で雨が降ってきて、しょうがないから峠の一本杉まで走って雨宿りしたんだよ。40分位してまだ雨は降ってたんだけどそろそろ向かわないと日も暮れてくるからって腰を上げたら、1人の大柄な男が吉浜方面から歩いてきたんだ。」

33 名前: 細道 投稿日: 2001/02/09(金) 19:26
今だと越喜来から吉浜は、三陸鉄道で一駅10分くらい。車だと20分程度だが、その頃はみな歩いて行ったらしい。トンネルもないしかなりのアップダウンがあるため、どのくらいの時間がかかったか、想像できない。
「ずいぶん大きな男だなぁと、しばらくこっちに来るのをボケッとみてたんだよ。9月くらいかな。深く麦藁帽子かぶってうつむいて歩いてた。もうすぐ夕方になっちゃうからじいさんも歩きだした。」
僕も田中もずっと話しに聞き入っていた。
「その男とすれ違う時、ちらっと顔を見たんだ。あんまり見えなかったけど、日本人じゃないのは分かった。なんか寒気がしてな、なぜか嫌な予感がしたんだ。」

35 名前: 細道 投稿日: 2001/02/09(金) 19:55
「もうすぐ着くってとこでまた雨足が強くなってた。じいさん最後の力を振り絞ってまた走った。機材を包んだふろしきも破れそうになってたよ。婚礼のあった家は吉浜では名家でかなり大きな家だった。日はもう沈み掛けててじいさんあわてて、遅れましてって言って玄関先で会釈しながら中に入ったら、土間に血だらけの男が転がっていたんだ。」

36 名前: 細道 投稿日: 2001/02/09(金) 20:15
祖父はその事件の第一発見者になったらしい。結局その場にい18人が刃物で殺害された。祖父は警察からいろいろ事情を聞かれ家に帰されたのは2日後だった。
「実はその殺害された跡取り息子はロシア人とのハーフだって噂はあって、実際母親しかいなかった。母親は若い頃秋田の学校に行っていたからなぁ。」


すいません。今日は帰ります。また休み明け火曜日に。

37 名前: あなたのうしろに名無しさんが… 投稿日: 2001/02/09(金) 21:13
おっ、なんか面白そうなスレだね。火曜日期待してるよ。>細道さん

38 名前: あなたのうしろに名無しさんが… 投稿日: 2001/02/09(金) 21:21
>「鬼ってホントにいたの?」
>「ロシア人らしい。昔の人はロシア人だとは思わない。鬼だ…と。」
漫画で似たようなネタがあったな。
なにか共通のネタ元でもあるの?
それとも「鬼=ロシア人」ってよく言われてることなの?

39 名前: あなたのうしろに名無しさんが… 投稿日: 2001/02/10(土) 00:58
このスレおもしろいなあ。
ロシア人が流されて来て、東北人との混血の結果が東北色白美人だというのは初めて聞いたよ。

「鬼=ロシア人」って言うのはあり得るよねえ。
で、実際のとこロシア人と東北人との混血っていうのは大昔からあったの?つまり、東北人のルーツの一つがロシア人だって言えるぐらいにあったんだろうか?

その後も、つい最近(近世)までロシアからの帰化人って結構普通にあったの?すげえ興味あるわ…。

41 名前: あなたのうしろに名無しさんが… 投稿日: 2001/02/10(土) 03:42
ロシア人と鬼って、

肌が赤い
背が高い
目がギョロギョロと大きい
髪の色が黒くない
肉を好んで食う

というふうに、外見的特徴はかなり合うけど、唯一ツノだけはロシア人にはないよね。
角…なんなんだろう。

42 名前: あなたのうしろに名無しさんが… 投稿日: 2001/02/10(土) 04:25
>>39
>「鬼=ロシア人」って言うのはあり得るよねえ。
「のび太の 僕桃太郎のなんなのさ」を参照あれ。

44 名前: あなたのうしろに名無しさんが… 投稿日: 2001/02/10(土) 05:25
桃太郎と戦った鬼は中国だか韓国だかの人で、製鉄の技術を持っていました。
漢字は忘れたけど、ウラとかなんとかいう固有名詞があったらしい。
鬼の金棒ももともとはこの「鬼」が作ってたんだろうなあ。
僧兵とかが持ってそうなヤツね。
1の話しとは別モノなのでsageます。

46 名前: あなたのうしろに名無しさんが… 投稿日: 2001/02/10(土) 08:43

まあ、ロシア人(外国人)=オニって話はありえそうだし、面白そうだからそれについて話が進むようだったら別にいいんじゃない?
マウっぽい展開になったら見限るけど。

55 名前: あなたのうしろに名無しさんが… 投稿日: 2001/02/12(月) 22:43
天狗伝説に通づるものがありますねぇ、ええ。
秋田のなまはげも関連あるかもね。
今後の展開に水さしちゃったかな?

60 名前: 細道 投稿日: 2001/02/13(火) 13:49
田中のお母さんが迎えにやって来て、やっと時間の経過に気がつきました。外はもう夜になっていました。
「また明日な。1人で話し聞くなよ。また明日一緒に聞こう。」
「分かったよ。」
祖父も少々苦笑いを浮かべて一緒に田中を見送りました。その夜の事でした。
「明日の朝早起き出来るか?出来るならじいさんの秘密の場所に連れてってやるよ。そこには大きなクヌギの木があって、早朝ならたくさんカブトムシやクワガタがいるんだ。」
「朝何時?」
「4時には家を出ないと…そこまで歩いて1時間くらい、山のほうだからな。日が昇ってしまうとカブトムシやクワガタは、鳥に食べられてしまう。」
「わかった。がんばって起きるよ。おじいちゃん目覚ましセットしといてね。8時だけどもう寝るよ。」

63 名前: 細道 投稿日: 2001/02/13(火) 15:15
夏でも東北の朝は肌寒い。まして日の出前はなおさらである。僕はスウェットにウインドブレーカーを着込み、祖父の後を追った。国道44号線を渡りさらに山道へ。青い草のにおいでやっと目が覚めた。杉の木にふ化途中の蝉がいたが、立ち止まらず歩いた。僕は昨日の祖父の話を思い出していた。
「クヌギの樹液はスズメバチも好物だから、もし沢山いたらあきらめるしかないな。」
「おじいちゃん、昨日の話、事件って解決したの?」
「…結局犯人はみつからないままだ。」
「一本杉のとこですれ違った人って、ロシア人なの?その人が犯人じゃないの?」
「じいさんもそれは思った。ハーフかどうかは別として。けどな、その頃この辺にはけっこうロシア人の血が入っている人がいて、みんな普通に暮らしていた。ほとんどの人が善良で村長にまでなった人もいる。ロシア人っていう言葉自体表だって言えないところがあった。」

64 名前: 細道 投稿日: 2001/02/13(火) 17:16
「でもじいさんもハーフの人は沢山知ってるけど、その父親のロシア人は見たことがない。大抵のロシア人は流れ者で、見せ物小屋みたいなことをして放浪していたんだ。同じ場所には長居しない。1週間くらいかな。じいさんも子供の頃何度か見たことがある。ロシア人は背格好が良いから、若い娘にはモテモテだったよ。」
朝取ってきたクワガタはキュウリの上にいる。大きい方のミヤマクワガタは田中にあげる事にした。田中が持ってきたおやつの黒豆茶のお礼のつもりだった。

69 名前: 細道 投稿日: 2001/02/14(水) 12:26
東北の夏休みは短い。だいたい8月20日には終わってしまう。休みも終盤のある日僕と田中の宿題の自由研究と祖父の山菜採りを兼ねて、夏虫山(なつむしやま)に登る事になった。
「イワナも昆虫も沢山いるから自由研究には山がいいだろう」
夏虫山は何度か行ったことがあった。祖父の家からだと片道徒歩2時間半以上かかる。
「この辺まで登ると見晴らしがいいな。ほら越喜来が一望できる。左には吉浜、右は綾里(りょうり)だ。」
9時に出発し昼過ぎに目的の川のある場所についた。

70 名前: 細道 投稿日: 2001/02/14(水) 14:55
「田中、川に行こう。イワナがいるよ。ほらアミもって。」
「じいさんはこの辺にいるから。あまり遠くへ行くんじゃないぞ。」
小高い斜面を5分くらい進むと川がある。上から木が覆い被さっている昼でも薄暗い冷たい水の流れる川。1時間くらいだろうか、田中が2匹僕が1匹のイワナを捕まえた。川の水を汲んだ虫かごの中でイワナ達はまるで何かを待つようにじっとしている。
「おっ、うさぎ、うさぎがいる!」
「どこどこ!」
川の向こう岸に1匹の野ウサギがいた。僕と田中は川を石伝いに越えて、逃げるうさぎを追いかけた。こっち側に来たのは初めてだった。
「おお~!すげぇ。」
斜面を登りきると広大な草原が広がっていた。足首くらいまで草花が一面に敷き詰め、蝶・バッタ・トンボが飛び交っていた。雲が近い。遠く向こうには空と太平洋がくっついていた。僕と田中は興奮した。
「どこまでも走れる。」
僕らは草原を走った。

71 名前: 細道 投稿日: 2001/02/14(水) 15:47
草原の終わりには急な下り斜面があった。10メートル下には小川が流れていた。
「こっちにも川があるよ。おまえ知ってた?」
「知らないよ。こんなとこ初めてだよ。かなり遠くまで来たみたい。」
「おい。あれって屋根かな?」
川の向こう岸の斜面から突き出している屋根のような形をした物があった。その上は草花が茂っていて自然に同化していた。下に降りて小川を渡るとちょうど下から1メートルくらいの高さに穴が開いていた。
「これ、穴掘って内側から木で崩れないように支えてあるよ。誰か住んでいるのかな。」
「なんか気持ち悪いよ。」
穴の直径は1メートル半くらい。奥行きは3メートル程ある。内側は全て何本・何枚もの木で敷き詰められていてほとんど土が見えない。
「鏡だ。鏡があるぞ。」中に入った田中が言った。「下に小さい引き出しのついた鏡台だ。」

72 名前: 細道 投稿日: 2001/02/14(水) 17:09
「もういいよ。早く戻ろう。なんか喉が乾いてきた。」
「鏡に写真が挟まっている。暗くてよく見えないなぁ。人が二人写ってる。かなりボロボロだよ。」
写真はかなり古い物で周りが破けている。
「なんか今も誰か住んでいるような気がする。」
写真の男は彫りの深い顔をしている。一見して日本人ではない。
「なんでだよ。そんな訳ないよ。」
女はかなり化粧をしていて日本人なのかどうなのか分からない。
「だって中がキレイすぎる。誰も住んでないならもっと荒れてるよ。」
田中が走りだして僕らの会話が途切れた。こんなに走ったのはこれまでも今後もおそらく無いだろう。

73 名前: 細道 投稿日: 2001/02/14(水) 18:46
「誰にも言っちゃいかん。言っても誰も信じちゃくれない事だ。知らない方が良いことは、この世にはあるんだ。」
田中は涙と鼻水だらけで震えていた。僕は1枚のボロボロの写真を握っていた。古い婚礼写真だった。僕は肩で大きく息をしていた。頭の中は祖父から聞かされた鬼の話がグルグル回っていた。
「越喜来はな、昔は越鬼来だったんだ。」「ロシア人らしい。昔の人はロシア人だとは思わない。鬼だ…と。」「1人の大柄な男が吉浜方面から歩いてきたんだ。」「中に入ったら、土間に血だらけの男が転がっていたんだ。」「殺害された跡取り息子はロシア人とのハーフだって噂はあって」「大抵のロシア人は流れ者で、見せ物小屋みたいなことをして放浪していたんだ。同じ場所には長居しない。」
日差しはかなり西に傾いて僕らのいる場所は日陰になっていた。

74 名前: 細道 投稿日: 2001/02/14(水) 19:03
「マスターから聞いてる。よろしくね。うーん主な仕事は運転と荷物持ち。後は近くで待ってて。」
県立大船渡高校を卒業した僕は大学進学で上京して、都内で働いている叔父のマンションにやっかいになっていた。一年目の夏が来ていた。
「お前女優のマネージャーのバイトやんねえか?短期な。10日くらい。」
行きつけの喫茶店のマスターからバイトの話しをもらったのはつい3日前だ。
「うちにくる客でさぁ。A.Jっていうんだけど知ってる?まぁ主演とかは無いけどけっこう出てるぜ。火サスとか単発ドラマとか時代劇の準主役くらいかな。」
名前までは知らなかったが、一度会ってみたら良く見る顔だった。

75 名前: 細道 投稿日: 2001/02/14(水) 19:25
「おつかれ。顔洗ったらご飯食べに行こうね。」
今日は時代劇のスタジオ収録だった。僕が運転するJさんのパジェロで世田谷通りのファミレスに行くことにした。午前中から始まった収録は夜10時までかかった。その間僕はスタジオ内でほかの役者のマネージャーと暇をつぶしていた。
「あなた出身はどこ?北の方でしょ。」
「え、はい。岩手です。」
Jさんは36~7才くらい(当時)だが若く見える。
「そうだと思った。あたしは秋田。なんか分かるのよ。東北の人って。」
「Jさんて秋田美人なんですね。」
「ありがとう。あたしおばあちゃんそっくりなの。あ、おばあちゃんは今はもういないけど、ハーフだったの。ロシアの。」。

76 名前: 細道 投稿日: 2001/02/15(木) 16:05
8年前の夏に封印した出来事。もちろん忘れた事はなかった。
「あたしが小さい頃に死んじゃったんだけど。きれいなおばあちゃんだった。ハーフだからあたしより色白でねぇ。クォーターのパパは全然日本人。で、あたしが1/8かな。秋田で見てて感じたのは男よりも女の方が、より顔に出る。ロシアの血が代々薄くなって行ってもね。」
確かに僕の記憶でも混血のおばさん・お婆さんの記憶はたくさんあるが、同じくらいの数の混血のおじさん・お爺さんもいたはずだ。が、記憶にはあまり無ない。女のほうがより顔に出て子供にも分かりやすいのか。8年間、止まっていた事が静かに東京で動きだした。
「結構芸能人やプロ野球選手にもいるんだよね。あたしも何人か知ってる。」
食後のコーヒーは冷たくなっていて飲むのをやめた。

79 名前: あなたのうしろに名無しさんが… 投稿日: 2001/02/15(木) 19:01
そういや私の知人(岩手県人)の同級生にも、ロシア人のクォーターがいると聞いたことがあるなあ。

80 名前: 名無し 投稿日: 2001/02/15(木) 22:32
ロシア系と言えば
相撲の大鵬
映画監督の黒沢明
連続婦女殺人の小平
喜劇俳優の大泉彰
スタルヒン、バレンタイン・モロゾフなどはの白系ロシア人がやって来ましたね。

81 名前: あなたのうしろに名無しさんが… 投稿日: 2001/02/15(木) 22:46
日本海側、新潟とかも白系ロシアの血が入ってる人は多いよ。
別にミステリーでも何でもない。
安土桃山時代には、東北には日本人とはまったく違う青い目の人種の村があるって秀吉に報告がいってるしね。

82 名前: 39 投稿日: 2001/02/15(木) 23:30
>>81
まじっすか?秀吉の時代からそういう村があるということは、結構多くの人にロシアの血が入ってるってことですわなぁ…。へえ~おもしろいなあ。

続き期待してますです♪>細道さん

83 名前: 投稿日: 2001/02/16(金) 00:19
黒沢明もそうなの?

84 名前: 名無しさん 投稿日: 2001/02/16(金) 01:14
>>80
スタルヒン選手は、戦後自家用車のブレーキ故障による事故で死亡…。
しかし、亡くなる前は「何かにおびえている」様子でした。>枕元にいつもバットを常備したり。
#ロシア人である事を理由に、旧ソ連が諜報活動に利用しようとしたらしい。

85 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2001/02/16(金) 12:29
つーか、おいらも親戚みるとロシア系なんですけど…。
妙に白くて背の高い目が青い血のつながった親戚が…。

86 名前: 細道 投稿日: 2001/02/16(金) 18:28
「うちの実家はじいちゃんでもっている。あんなに人望がある人も珍しいよ。じいちゃんが死んだら実家も終わりだ。」
マネージャーのバイトも昨日で終わった。
「二十歳位まで大工をしていて、村役場の職員に。写真館を開店したのは結婚後らしいよ。あ、長尾冷蔵庫に塩辛あるよ。」
叔父さんと長尾さんと3人でビールを飲んでいた。
「ではいただきます。」
叔父さんの直属の部下の長尾さんはよく遊びに来る。ルー・リードを崇拝する気のいい人だ。
「僕が小学校の時、○沢○郎がよくうちに来てたのは今考えるとすごいな。」
「しょっちゅう来ては正座してじいちゃんの意見とか聞いてたな。まぁ実家も選挙区内だしな。あ、長尾あと冷酒も持ってきて。もうビールは飲めないよ。」
「なんであんなに人望があるの?けっこう釜石や陸前高田でも、○○さんの孫かい?って聞かれた事あったよ。」
「それは俺もわからない。まぁ写真館やってるからっていうのもあるけど。長尾冷酒飲めよ。」
「ビールでいいです。チャンポンはヤバいんで。」

87 名前: 細道 投稿日: 2001/02/16(金) 19:00
叔父さんは毎年盆と正月は帰省する。5人兄弟の中で一番可愛がられたのは、末っ子の俺だ、が、酔った時の口癖だった。長尾さんはソファで寝てしまった。
「じいちゃんは七十歳になってから毎年元旦に遺言を書いているらしい。毎年っていうのは多分元旦に読み返して、言い回しを変えたりとか部分的に修正したりするんだろうな。」
「遺言って、財産分与とか?」
「もちろんそれもある。でも俺が一番興味を持っているのは、じいちゃんの兄弟の事。」
「え?じいちゃんの兄弟?」
来週のお盆の週に叔父さんと帰省する事になっていた。
「じいちゃんには何人兄弟がいるかまだはっきりと分かってないんだ。」

89 名前: 細道 投稿日: 2001/02/16(金) 20:05
東北道は以外に空いていた。叔父さんのMR-2は快調にとばす。エンジン音が背中から響いてかなりうるさい。カーステを積んでいない意味が分かった。
「おまえは小さかったから分からなかったかもしれないが、今まで3人程兄弟の身元が分かっている。それぞれ郡山、水戸、小山にいた。でも肝心の兄弟本人が亡くなってから。遺族は遺言でその事を知らされたらしい。じいちゃんはおそらく長男みたいだ。」
そういえば僕は祖父の事をあまり知らない。祖父の兄弟の話、両親の話なんて聞いた事も無かった。
「多分じいちゃんの父親はどうしようもない道楽者。それか…流れ者。土地土地に兄弟がいて何人いるかわかんないだぜ。」
「流れ者…」
「父親が最後どこで死んだのか。それが分からないんじゃ何人って予測も出来ない。じいちゃんももうすぐ八十になる。なんで生きてるうちに連絡しないんだろうか?兄弟達もして来ないのか?じいちゃんは本当は全て知っているのか?」
渋滞も無く車は福島に入った。この分たと夕方には実家に着くだろう。

93 名前: 坂上田村麻呂正和 投稿日: 2001/02/16(金) 23:45
田村正和の父親の俳優坂東妻三郎はロシアの血を引いているといわれていますが真意のほどは…。
そう言えば田村正和の鼻高いよな。

101 名前: 細道 投稿日: 2001/02/19(月) 18:12
「よう、久しぶり。元気そうじゃん。」
田中が家に遊びに来た。夕方6時過ぎに車は大船渡の家に着いた。何日か前に田中から電話があった、と母親に言われ、越喜来の田中の家に電話して僕が呼び出した。
「高3の夏だから1年振りか。仙台はどうよ?」
「やっと慣れたってとこだな。」
田中は一関の高校から仙台にある大学に進学した。
「お前のじいさん実家に来てるね。来る途中バイクで家の前通ったら明かりがついてた。」
「夏になるとお盆過ぎまで帰って来ないよ。いつもの事。」
途中から叔父さんも参加して宴会になった。叔父さんが買ってきた刺身盛り合わせをつまみに、田中と僕はビール、叔父さんは大好きな'雪っこ'を飲む。
「夏虫山で俺達が見つけた、すげぇ広い草原あったろ覚えてる?」
「うん。すごい所だったな。」
「昨日バイクで見に行ったんだ。久々だったから結構緊張してたんだけどイワナ捕った川の向こうは今は有刺鉄線で先へ行けなかった。」
「有刺鉄線?なんで?」
「なんか鹿の放牧場になってて、かなりの数の鹿がいたよ。」
数年前から、三陸が色々な思惑から野生の鹿を保護し始めたのは知っていた。現に越喜来の町のど真ん中にも鹿が放牧されている場所があった。現在は増え過ぎて少々困っている。

102 名前: 細道 投稿日: 2001/02/19(月) 18:15
「実は俺は一年間だけ町役場で働いた事がある。高校卒業してすぐ。臨時職員な。もちろんじいちゃんのコネだ。」
田中はとっくに寝息を立てていた。叔父さんもかなり酔いが回っている。つまみもほとんど無くなった。
「その時俺は見たんだ。戸籍だ。じいちゃんの戸籍だよ。」
明日は叔父さんと祖父の実家に行く事にしていた。
「俺が中学生の頃ある所から流れてきた噂、それがこの間話したじいちゃんの兄弟の話だ。それ以来俺はじいちゃんの出生にまつわる事実に興味を持っていたんだ。」
「で、どうだったの戸籍は?」
「事実は…おまえが自分でじいちゃんに聞け。直接。もし知りたいならそのほうがいい。」

109 名前: 細道 投稿日: 2001/02/20(火) 16:17
「あれ?じいちゃんいないよ。」
「近所にお茶飲みにでも行ってるんだろ。中で待とう。」
相変わらず祖父の実家は昼間でも薄暗い。目の前の国道に続く道は、昔よりも交通量が増えた。縁側に座って眺めていると北里大学の学生と思われるバイクの集団が通った。
「あ、そうだ面白いものがある。」
叔父さんがなにか思い出して居間の方に行き、ベニア製の箱を持って戻ってきた。箱はどうやら元大工の祖父の手作りのようだ。
「お前見たこと無いだろう?」
フタを開けるとカビの臭いが鼻に飛び込んできた。箱の中には何百枚ものモノクロ写真が入っていた。幼い父と叔父さんが肩を組んだ写真。制服姿の叔母さんもいる。まだ眼鏡をしていない祖父と腰の曲がっていない亡き祖母の幸せそうなツーショット。その頃の三陸の風景の数々。圧倒された。写真の力を見せつけられた思いがした。

110 名前: 細道 投稿日: 2001/02/20(火) 16:22
「ほとんどの写真は仕事前に試し撮りした物だ。今みたいに誰でも簡単にっていう時代じゃなかったから、それが家族のアルバムみたいなものだった。」
ふと、手にした一枚。男女二人の婚礼写真に僕の目は釘付けになった。小学5年の夏に田中と偶然に発見した奇妙な屋根のある洞穴。その中で見つけた鏡台にはさまっていた写真と同じ物だ。男は目鼻立ちがハッキリしているがおそらくハーフ。女は化粧が濃いが鼻筋の通った所はハーフか?が、それよりも気になったのは、あの時見つけた写真はもっとかなりボロボロでシワもかなりあったという事だ。全身に鳥肌の波が来るのがわかった。

111 名前: 細道 投稿日: 2001/02/20(火) 18:45
静かな田舎の夜を時折ロケット花火の音が不規則に切り裂いていた。叔父さんはさっき同級生の誘いで出かけた。茶の間の座椅子に座って祖父は僕らの土産の葛湯を飲んでいた。
「あの時、峠の一本杉ですれ違った男がその写真の男だよ。ハーフだ。女の方は…じいさんの妹だ。すぐ下の。19歳の時母親が死んでから遺言で父親の事を知った。流れ者のロシア人だった。ショックは無かったよ。薄々自分でもそうじゃないかと思っていたし村にいたロシア系の人達はみな優秀で真面目だったからな。遺言と一緒に母親宛の古い手紙があって、違う土地に移って行った父親からだった。」

113 名前: 細道 投稿日: 2001/02/21(水) 13:33
「場所は宮城県の塩釜だった。その住所に連絡を取ってみたら、そんな人は知らないって返事がきた。で、思い切って塩釜のその住所を訪ねてみたんだ。その家には綺麗な娘とその母親しかいなかった。その娘がじいさんの腹違いの妹だった。じいさんの3つ下だからその時16くらいか。妹が生まれて1年もしないうちに父親はどこかに行ってしまったと。」
僕は2本目のビールの栓を開けた。
「その後妹からはよく手紙が来ていて、何度かこっちにも遊びに来てた。で、じいさんが写真館を始めて1~2年経った頃、妹が結婚が決まったから写真を撮ってくれって2人で訪ねてきた。妹の旦那になる男を見てじいさんびっくりしたよ。2日後に婚礼写真を頼まれていた吉浜の跡取り息子に顔がそっくりだったからな。」

114 名前: 細道 投稿日: 2001/02/21(水) 15:34
その時に撮影したのが例の写真らしい。
「次の日にたまたまその跡取り息子の母親が家に来た。明日の婚礼写真に写る人数が決まったっていう報告にな。その母親は妹の旦那の顔見て、じいさんよりもびっくりしてた。」
「兄弟?」
「詳しくは聞かなかったが、双子だろう。この辺りでは昔から、双子が生まれるとその一族に災難が降りかかるって言い伝えがあって、双子のうち1人はすぐ里子に出していた。」
祖父は立ち上がって縁側に行った。吊してある灯籠のロウソクに火をつけた。

115 名前: 細道 投稿日: 2001/02/21(水) 15:55
「次の日、妹の旦那の姿が見えない。妹は村中探しまわった。じいさんはなんとなく分かった。吉浜に行ったんじゃないかと。自分の生まれた家、一緒に生まれた兄弟に一目会いに。妹に、大丈夫だからと言って留守番を頼んで、じいさんも吉浜へ向かった。婚礼写真の撮影の日だったからな。」
「一本杉の所で会ったとき、本当は何か話したんでしょ?」
祖父はゆっくり頷くと、グラスにビールを注いでくれた。
「どうだった?兄弟に会えたか?ってじいさん聞いた。するとじいさんには目を合わせず何も言わず行ってしまった。」
「犯人なの?親兄弟親戚まで殺した。」
「それは、わからない。会いに行ったら、もうすでに殺害されていたのかもしれん。2日後、警察から戻ると妹夫婦は塩釜に帰ると言った。そういえば、まだ2人の写真現像してなかったから急いで現像してなんとか2人に渡した。また来るから、元気で。って。それが最後。塩釜にも戻らなかった。行方不明だ。」

116 名前: 細道 投稿日: 2001/02/21(水) 15:58
僕と田中が夏虫山で見つけた洞穴。そこで2人は生活していたのか。現に祖父が渡した2人の婚礼写真もそこで見つかっている。「そうだったのかもな。お前達が見つけた洞穴に、何日かしてじいさん1人で行ってみた。お前達が持ってきた写真を見て、じいさんもそう思ったからな。もっと荒れていると思ってたら、以外にキレイだった。ほんと、今でも誰か住んでいるみたいにな。2人のうちどちらでも、それかもしかしたら2人の子供でも…ってかすかな期待をして何度も行ったけど誰にも会うことは無かった。」

117 名前: 細道 投稿日: 2001/02/21(水) 16:01
東北道登りは渋滞していた。日差しはまだまだ夏の色をしていた。叔父さんはあきらめて煙草をふかしている。僕は左にひろがる仙台市街を見ながら祖父の話を思い出していた。
「じいさんの兄弟?う~ん何人いるんだか。できれば全員に会いたいな。父親は最後はどこまで行ったのか。想像もつかない。ただ塩釜の妹の母親が言っていた。いつも、自分になにかあったらここに連絡しろって、この家の住所が書いてある紙を持たされていたって。生きているうちに連絡してくれんかな。」

118 名前: 細道 投稿日: 2001/02/21(水) 16:03
3

それから2年後、バイク事故で田中が他界した。僕は祖父から聞いた事を田中に話さなかった事を少し後悔した。2000年12月には祖父が他界した。90才の大往生だった。遺言の内容を僕はまだ知らない。内容を聞かずに東京に戻って来た。今年の夏、帰省した時に祖父の実家で全部聞こうと思っている。



長々と駄文にお付き合いしてくれた方々、ありがとう。
これで終わりです。
またどこかで。

122 名前: 名無しさん 投稿日: 2001/02/21(水) 21:17
細道さん、これはフィクション、ノンフィクション?教えてください。
あっ、もはやどっちでもいいですね。お疲れ。

124 名前: あなたのうしろに名無しさんが… 投稿日: 2001/02/22(木) 00:14
淡々とした展開だったけど、おもしろかったよ。

125 名前: 細道 投稿日: 2001/02/22(木) 02:59
どうも。
最後までみなさんの励まし・激励 が多くて驚きでした。
実は後日談があるので、ちかじかupします。
また、お付き合いして下されば、うれしいです。

126 名前: 細道 投稿日: 2001/02/22(木) 12:48
>>119ありがとう
>>122ほぼノンフィクションです。ほぼというのは
すごく細かい部分で僕と僕の家族が特定されないような
配慮を多少しているからです。でもネタと思ってくれてもかまいません。



たまにはこういうのも面白い(^∞^)
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